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日時 11月18日(金曜日)
場所 (1)群馬県伊勢崎市 カネコ種苗株式会社くにさだ育種農場
(2) 〃 渋川市 下仁田ネギ生産者 (株)青髙アグリ
内容
(1) くにさだ育種農場
農場は品目毎に6グループに別れ、品種改良(育種)と栽培試験、採種試験を行う。
品種改良は現在栽培している品種より、特性や違った特徴を持つものの(耐病性、耐寒耐暑性、耐倒伏性、形、色、質、姿、食味、収量、均一性、在圃性(土地との整合性)など)素材を収穫し、4年間かけ合わせながら選抜を繰り返し、5年目でF1交配を作る。6年目から2年間は特性試験、8年目から産地試験を開始、徐々に面積を拡大して、12年目に新発売となる。
今後の農業の方向性として大規模化やスマート農業が進むことから出荷方法への対応、作り易い効率化の品種、6次産業化や輸出拡大、フードバリューチェーン構築に向けた高級品、SDGs、みどりの食料戦略生産コスト(農業・資材・肥料)低減品種などを考慮して育種するとのこと。圃場には選抜試験圃場が広がり、数十種の野菜が育てられている。
(2) (株)青髙アグリ
下仁田ネギ5㏊、枝豆5㏊、加工用冬キャベツ5㏊、福島県浪江町に長ネギ10㏊を経営、下仁田ネギは6月頃播種し、10月後半から2月まで収穫、1日約350ケース程出荷。ネギは根下をトラクターで溝堀りし抜き取り、幹3本残して切り取り、選別箱詰め、すべて手作業で行う。
労働力は親子2夫婦、フィリピンからの研修生2名、特定技能実習生6名。農場は特定技能実習生管理団体として登録され、実習生の就農支援体制も整っている。実習生の国民年金、国保、税など生活福祉の面でも確立している。
(担当 滝沢元一郎)
くにさだ農場育種ほ場(カネコ種苗株式会社)
下仁田ネギ収穫現場((株)青髙アグリ)