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保育園と保育園、小学校と小学校などの同一校種間の連携と、保育園と小学校、小学校と中学校・中等教育学校などの異校種間の交流と連携が積極的に行われています。また、育ネットつなんは保育園保護者から中学校・中等教育学校保護者までの幅広い保護者層に働きかけて行動・連携しています。
保育園相互の交流と連携
春と秋の2回、全保育園の5歳児が総合センターに集まり、集団ゲームやグループワークを楽しみます。 翌春の小学校入学に向けて、遊びを通して友だちを広げる活動を、5つの園の保育士が協力・連携しながら行っています。
毎年、保育園と小学校で立案した連携計画に基づいて、各園の保育士は小学校で1年生担任との教育活動を体験し、小学校教員は夏季休業中に保育園での保育体験をしています。この取組により、保育園と小学校間で切れ目のないアプローチカリキュラムとスタートカリキュラムの実現を図っています。 また、各小学校を単位にして保育園年長児との交流も行われています。小学生が保育園を訪問したり、保育園児が小学校を訪問したり、形態は各園・校で異なりますが、子ども同士のつながりも大切にしています。交流には町の訪問相談員や臨床心理士も訪問し、子どもたちの成長の様子を見守っています。
小学校間の連携として集合学習があります。これは津南町教育振興会が中心となり、町の小学校1・2年生、3・4年生、5・6年生が一箇所に集まって学び合うものです。
5・6年生を除く各学年部では、町内3つの小学校や文化施設を会場にジオパークを活用した学びや大集団での学びを行っています。また、5・6年生は栄村立栄小学校の5・6年生と共に、環境教育や水泳授業などより広い交流を行っています。
これらの取組とともに『津南町みらい教室』があります。これは、子どもの社会性の育成と中1ギャップ解消を目的として、町内の小学校6年生全員が地域の野外活動施設を会場に宿泊体験活動を行うものです。体験活動のコーディネーターは地元でアウトドア活動やサマーキャンプを運営する民間団体に委託し、生活の大部分は英語によるコミュニケーションで行います。活動最終日には中学1年生との協働活動を通して、中学校生活への期待感や安心感を醸成しています。
それ以外にも、小学校と中学校、中等教育学校間で連携した取組には、『小中合同あいさつ運動』『小中合同陸上練習』『6年生体験入学』などが行われています。
保護者部会は町内の保育園保護者代表、小学校・中学校・中等教育学校の保護者代表から組織される育ネットの組織です。高度に情報化され、子どもたちも1人1台端末で学習の個別最適化が求められる現在、時間を計画的に使う自己管理能力や適切な情報を選んで活用する情報リテラシーやモラルの育成は大きな課題であり、学校だけではなく各家庭での対応も重要となってきています。 保護者部会では、各家庭での子どもたちの生活に目を向けて主に保護者への啓発活動を行っています。子どもたちの主体的な取組が期待できる夏季休業前に各小学校のPTAからも協力してもらって配付している『わが家の約束』は、親子で取り組む自立的な生活能力形成に向けての一助となっています。今後は、町のPTA連合会との連携を推進し、各種研修会への参加等で、未就学児の保護者へも呼びかけを広げ、町全体で子育てを進めていく機運を醸成していきます。
地域部会は、青少年育成会議をはじめ、商工会やスポーツ振興協議会など9つの組織・団体の代表者から構成されています。町内の子どもたちの様子について意見を出しながら、改善のための方策を家庭・保育園・学校とともに取組んでいます。近年は地域で子どもたちと地域住民との接点が減少していることを課題と捉え、地域のセーフティネットの第一歩として、子どもたちと顔見知りになる夏休みのラジオ体操への参加を地域で呼びかけています。各地区で参加者が増えつつあるなど成果を収めつつあります。また、中学校や中等教育学校の生徒の職場体験の場や情報を提供する等、直接的に教育にも関わっています。
令和4年度下半期から、各学校運営協議会に所属する地域コーディネーターを推進委員として、地域学校協働活動への取組を始めました。これまでも公民館や体験実習館職員による体験学習支援や講師派遣など、学校教育への協力は行われてきていますが、GIGAスクールによる1人1台端末を活用しての個別最適化された学びの推進等、新たな教育活動への対応を進める学校を支えていくための人的支援を行っています。(下の写真は 下校時の見守り活動と家庭科でのミシン操作補助)
子育て支援センターでの企画や保育園・小学校・中学校・中等教育学校での連携した活動、特別な教育的ニーズのある児童生徒の就学・就労に向けた切れ目のない支援を行っています。 |
広報活動の充実
育ネットの取組や各園・各校の取組を紹介する記事を中心に、子育ての情報を掲載した広報紙「育ネットつなん」を年間4回、全戸に配布しています。また、広報無線を活用しての各園・各校の『あいさつ運動』の取組紹介を行っています。
教育企画の充実
町の『教育プラン』を作成・評価・改善し、めざす子どもの姿「強くてやさしい子」の具現化に向けた企画の充実に努めています。
研修の充実
各種の研修会により保育と教育の質の向上を目指すと共に、多様な組織・団体との連携により地域の人材を活用した取組を行っています。
子育て支援の充実
定例情報交換会やケース会議では、訪問相談員・臨床心理士やスクールカウンセラーを交えて相談や支援の方策を検討し、子育て世代を支えています。
体内に新たな生命を授かったときから切れ目のない子育て支援が始まります。
【切れ目のない相談支援体制】
連携機関 |
連携内容 |
保健センターと子育て支援センター |
妊婦健診・乳幼児健診に関する情報共有 |
子育て支援センターと保育園 |
療育相談・教育支援委員会・就学時健診に関する情報共有 |
保育園と小学校・中学校・中等教育学校 |
特別支援教育(相談体制・支援員や学習支援員配置)の充実 |
小学校・中学校と高等学校・高等特別支援 |
特別支援教育中高連携事業 にこやかルーム(適応指導教室) |
高等教育・就労支援と保健センター |
福祉保健課相談支援業務 子育て教育班訪問相談 |