印刷ページ表示
更新日:2022年3月28日更新
トマトの鮮やかな「赤い色」、この正体はカロチノイドのひとつであるリコピンという色素。カロチノイドには「悪玉酸素」ともいわれる活性酸素を消し去ってくれる作用があることが最近になってわかりました。
なかでもリコピンには、にんじんやかぼちゃに多く含まれるベータ-カロチンの2倍以上の消去能力があることがわかり、おおいに注目を集めています。
リコピンは活性酸素を消し去って生活習慣病から私たちの身体を守ってくれる働きをしているのです。
緑黄色野菜の中でトマトにはこのリコピンが最も多く含まれています。
完熟してから収穫する加工用のトマトには生食用に比べてリコピンは約3倍、ベータ-カカロチンとビタミンCは約2倍、食物繊維は約1.5倍と、栄養成分が凝縮しています。
リコピンには油に溶けやすく熱に強い性質があります。
そのため油を使った調理法でも成分がそれほど減少せずに逆に吸収がぐんと高まります。
トマトジュースやピューレ、ケチャップなどの加工品を利用するのもよい方法です。
津南高原の加工トマトはさんさんと照らされる太陽の光をいっぱいに浴びて、真っ赤に完熟してから収穫されます。
主にカゴメに出荷され新鮮なうちにジュースやケチャップなどに加工され全国に届けられます。最近は栄養補助食品やサプリメントもたくさん出回っていますが、もともと天然の色素であるベータ-カロチンやリコピンなどは人工のものよりも野菜の色を楽しみながらしっかり食べてとりたいものです。