包括連携協定を締結した新潟食料農業大学との連携第一弾のツアーを開催!
去る7月23日に締結した津南町と新潟食料農業大学(以下、大学)との包括的連携協定を受け、津南町の主催で、8月7日に大学の学生さんや教員など計12名を津南町に招き、農業体験やものづくり体験、町の見どころ見学等で津南町をまるごと満喫していただく農業体験&視察ツアーを開催しました。
津南町ならでは農業体験
津南町は、「農を以て立町の基と為す」の町是が示しているように、農業が基幹産業で、魚沼コシヒカリに加え、広大な開発畑における高原野菜や花き、畜産などの複合営農が盛んに行われています。今回は、ちょうど収穫最盛期を迎えている町のブランド野菜、スイートコーンの収穫体験をしていただきました。収穫を行う畑は、町内で養豚と畑作との複合経営を行う農業法人(株)鬼や福ふくに提供いただき、代表取締役の島田福徳(よしのり)様からは、養豚で出た堆肥を畑にすき込む循環型農業を行っていること、ブランドとなっている「鬼もろこし」の名前の由来などをお話いただきました。その後、採り頃のスイートコーンの見分け方を教えてもらった参加者は畑に入り、それぞれが「目利き」したスイートコーンを丁寧に収穫していました。試食として提供いただいた生のスイートコーンを口にした参加者からは、「生は初めて食べたが、加熱しなくてもこんなにみずみずしくて甘いとは本当にびっくり!」と皆が驚いた様子でした。
続いて、JA魚沼の子会社である(株)津南アグリの畑に移動し、国の補助事業「スマート農業実証プロジェクト」で導入した大型収穫機による加工用キャベツの収穫作業を視察しました。当初は、実際に機械に試乗し作業を体験していただく予定でしたが、前日の雨によりほ場条件が悪かったため、残念ながら今回は収穫作業の視察のみとなりました。(株)津南アグリの担当者からは、「機械の導入前は包丁を片手に、1株1株手作業でかがみながら収穫して大変な時間がかかっていたが、機械導入後は作業効率が各段に上がり、作業員の軽労化にも大きく貢献した」と機械化の重要性について説明を受け、参加者は自動で収穫する機械の仕組みや作業時間について質問したりと、興味深そうに作業に見入っていました。
県営妙法育成牧場で牛とも触れ合い
続いて訪れた県営妙法育成牧場では、衛生対策を行った上で特別に放牧地に入れていただき、放牧中の牛の集団を前に、牛の体のしくみや行動の特徴、県営牧場の果たす役割等について場長から説明をしていただきました。放牧中の牛はストレスが少ないためか、人を見るとこちらに寄ってくるほど人懐っこく、高原の爽やかな風を感じる中、それぞれが牧草を食べたり寝そべって休んだりしていました。普段、畜産関係のアルバイトをしていて酪農に興味があるという学生さんは、大きな牛にも物おじせずに近寄ってなでてみたり、声を掛けたりと、慣れた様子で牛たちと触れ合っていました。また、畜舎で出た糞尿の処理はどうしているのか、エサはどうしているのか等、熱心に質問をぶつける姿も見られ、学生さんに大変頼もしさを覚える場面も見受けられました。
その他、大地の芸術祭の作品鑑賞や、雪室・直売所視察、農と縄文の体験実習館なじょもんでのカラムシストラップづくり体験など、1日をフルに使って津南町の良さを体験していただけたのではないでしょうか。町では今回のツアーを契機とし、大学との連携をさらに強化しながら、今後の交流活動や地域農業の活性化を目指した活動に取り組んでいきたいと考えています。
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http://nafu.ac.jp<外部リンク>